IPBESシンポジウム「持続可能な将来に向けて自然の価値とわたしたちの価値観を問い直す」(オンライン 2/19)

<公益財団法人地球環境戦略研究機関同時発表>

1.開催概要

 生物多様性条約第15回締約国会議第二部(COP15第二部)(2022年12月7日~19日 於カナダ・モントリオール)では、2030年までの生物多様性の国際目標である「ポスト2020生物多様性枠組(昆明・モントリオール生物多様性枠組)」が採択されました。生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)が2022年7月に発表した「自然及びその便益に関する多様な価値の概念化に関する方法論的評価」報告書(以下、「価値評価報告書」という。)は、人々の自然に関する価値観は多様であるにもかかわらず、多くの政策立案では狭い価値(例えば、市場取引で評価される自然の価値)を優先し、自然と社会、また将来世代を犠牲にするとともに、先住民及び地域社会の世界観に関連する価値をしばしば無視してきたと評価しています。さらに、昨今の生物多様性の減少傾向を反転するためには、背景にある人間社会のあり方、特にその根本にある、経済価値ばかりに重きを置いてしまいがちなわたしたちの価値観を問い直す必要があると指摘しています。
 そのため、本シンポジウムでは、IPBES価値評価報告書の内容を紹介し、アイヌの世界観、在来種野菜の種の承継に関する知恵、都市と地方の交流に関する取組を紹介します。また、包括的な豊かさを追求する新しい価値観に基づく社会への転換の必要性について議論します。

○ 日  時:2023年2月19日(日)13:30~15:30
○ 会  場:WEB開催(Zoom)
○ 参加方法:事前登録制 先着順で定員(950名)となり次第締め切ります。
○ 参 加 費 :無料
○ 主  催:環境省
○ 共  催:IGES(公益財団法人 地球環境戦略研究機関)

2.プログラム(予定)

○ 開会挨拶・趣旨説明
 ・ 竹原 真理(環境省 自然環境局 生物多様性戦略推進室)

○ 基調講演
 ・ 「IPBES価値評価報告書のポイント解説」
   橋本 禅(東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授)

○ 取組紹介
 ・「コモンズ、価値の転換の必要性」 
   斎藤 幸平(東京大学大学院 総合文化研究科 准教授)
 ・「アイヌの世界観と生物多様性保全」
   秋辺 デボ(阿寒湖温泉地区景観協議会 会長)
 ・「種を守り継ぐこと」
   奥津 爾・典子(オーガニックベース 主宰)
 ・「お手伝い×旅で、地方と都市を結ぶ」
   永岡 里菜(株式会社 おてつたび 代表取締役CEO)

○ パネルディスカッション(五十音順)
  ファシリテーター:武内 和彦(公益財団法人 地球環境戦略研究機関 理事長)
           秋辺 デボ(阿寒湖温泉地区景観協議会 会長)
           奥津 爾・典子(オーガニックベース 主宰)
           斎藤 幸平(東京大学大学院 総合文化研究科 准教授)
           永岡 里菜(株式会社 おてつたび 代表取締役CEO)
           橋本 禅(東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授)
○ 閉会挨拶
 ・ 奥田 直久(環境省 自然環境局長)

3.参加申込み

2023年2月17日(金)までに、以下のURLからお申し込みください。
https://www.iges.or.jp/jp/events/20230219

<参考>

● 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム
(Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services:IPBESイプベス

 ◆ 生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして2012年に設立された政府間組織
 ◆ 2022年12月現在、139カ国が参加
 ◆ 科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能が活動の柱
 ◆ これまでに以下の評価報告書とワークショップ報告書を作成
   ・ 生物多様性及び生態系サービスのシナリオとモデルの方法論に関する評価報告書
   ・ 花粉媒介者、花粉媒介及び食料生産に関するテーマ別評価報告書
   ・ 生物多様性及び生態系サービスに関する地域・準地域別評価報告書
   ・ 土地劣化と再生に関するテーマ別評価報告書
   ・ 生物多様性と生態系サービスに関する地球規模評価報告書
   ・ 生物多様性とパンデミックに関するワークショップ報告書
   ・ 生物多様性と気候変動に関するIPBES-IPCC合同ワークショップ報告書
   ・ 野生種の持続可能な利用に関するテーマ別評価報告書
   ・ 自然及びその便益に関する多様な価値の概念化に関する方法論的評価報告書

連絡先

環境省自然環境局自然環境計画課 生物多様性戦略推進室
代表03-3581-3351 直通03-5521-8275
室長:山本 麻衣
室長補佐:浜  一朗
専門官:竹原 真理

☆詳しくはこちらをご覧ください
https://www.env.go.jp/press/press_00990.html

日付

2023/02/19
期限切れ

時刻

1:30 PM - 3:30 PM
カテゴリー
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