【お知らせ】散弾を被弾したオオワシについて
令和5年12月22日(金)16:30頃に、名寄市役所から連絡を受けた環境省職員が、同市内の河畔林において衰弱しているオオワシを収容しました。
収容した個体は、釧路湿原野生生物保護センターに搬送し、環境省から希少種の治療業務を請負っている猛禽類医学研究所により診察、治療を継続しています。
当該オオワシが被弾した経緯は不明ですが、種の保存法等の関係法令に違反している疑いがあるため、収容地点を管轄する名寄警察署に報告するとともに、関係機関を通じて、狩猟者団体等へ注意喚起を行いました。
引続き、本件についての情報収集に努めて参ります。
[個体の状況] 診察した獣医師の所見によると以下のとおりです。
●左右の翼に骨折が見られる他、頭部から左半身にかけて約20粒の散弾を被弾している。
被弾した散弾は、大きさや体内での変形状況から水鳥や小中型獣猟用に用いられる鉛散弾の可能性が高い。
●傷の状態から、受傷から1ヶ月程度経過していると推測される。
●左翼の骨折は患部に存在する散弾を被弾したことによると思われる。
右翼の骨折については、周辺に被弾が認められないことから、銃撃を受けた際の高所からの墜落のほか、被弾後に車や列車などと衝突したことによる
可能性も考えられる。
[問い合わせ先] 環境省北海道地方環境事務所 野生生物課 TEL(直通):011-299-1954
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https://hokkaido.env.go.jp/press_00066.html